日本水フォーラムは、2月27日(火)、シンポジウム『国連【世界水の日】記念・水未来会議2018』を開催しました。当日は、在京大使館の大使・職員の皆様を含め、約120名の参加がありました。
「水未来会議」とは、日本水フォーラムが主催するシンポジウムです。持続可能な開発目標(SDGs)をはじめ、パリ協定や本邦水循環政策など、国内外で水に関連する新たな潮流を迎えたことを受け、2016(平成28)年からスタートしました。COP21においてパリ協定が正式に採択されたことを受け、「水未来会議2016~Climate is Water」として、2016(平成28)年3月1日に開催。気候変動の影響について、水分野においても緩和と適応の両面で取り組む必要があることを提起し、今後の課題や方向性について議論を進めることができました。
SDGsがスタートし2年目の開催となった昨年の「水未来会議2017」では、持続可能な社会の構築に向けた取組み方針として、「企業との連携・協働」を取り上げました。その背景は「ESG投資の潮流」です。持続可能な発展に不可欠な、多様な主体の参画と連携、特に企業が果たす役割の大きさに着眼した議論を展開しました。
3年目に当たる今回は、企業との連携・協働をどのように構築できるか、環境課題への取組みが企業経営上の戦略として位置づけられていくとは具体的にどのようなことか、取組み方案を中心に議論しました。次回以降も引き続き、そのモデルを探求していくことが併せて確認されました。本シンポジウムを通して得られた成果は、「水未来会議からのメッセージ2018」(PDF)として発信していきます。
日本水フォーラムは今後も、水分野に関する最新情報や日本の叡智の発信、啓発活動、水問題解決に向けた政策提言活動とともに取り組んでまいります。
開催概要
催事名 | 国連【世界水の日】記念・水未来会議2018 |
日時 | 平成30年2月27日(火)14:00~17:00(開場13:30) |
会場 | 衆議院第一議員会館 (1階多目的ホール) |
主催 | 特定非営利活動法人日本水フォーラム |
後援 | 外務省、厚生労働省、農林水産省、経済産業省、国土交通省、環境省、IWA日本国内委員会、水の安全保障戦略機構 |
プログラム(PDF)
基調講演 | ・地下誠二氏(日本投資政策銀行 常務執行役員)
「持続可能な社会の再構築に向けた金融機関の取組~DBJの事例」(PDF) |
プレゼンテーション | ・滝沢智氏(東京大学大学院工学系研究科都市工学専攻教授)(PDF) ・池田百合氏(株式会社電通マーケティングソリューション局 シニア・マーケティング・マネージャー)(PDF) ・岡部洋氏(株式会社クボタ パイプシステム事業ユニット理事)(PDF) ・笹川みちる氏(特定非営利活動法人雨水まちづくりサポート 理事、特定非営利活動法人雨水市民の会理事)(PDF) |
パネルディスカッション | 「課題解決の新しいモデルに向けて(仮)」 ・ファシリテーター:滝沢智氏 ・パネリスト:池田百合氏、岡部洋氏、笹川みちる氏 |
質疑応答の様子 |
(報告者:マネージャー 桑原清子)
本シンポジウムは、公益財団法人河川財団の河川基金の助成を受けています。