第9回世界水フォーラム キックオフ・ミーティングへの参加

第8回世界水フォーラムの成果や教訓を受け、第9回世界水フォーラムは、2021年3月にセネガルで開催されることが決まっています。その準備に着手するために、2019年6月20日(木)-21日(金)に、セネガルで「第9回世界水フォーラムキックオフ・ミーティング(準備会合)」が開催されました。

●準備会合開催概要

開催日程 2019年6月20日(木)-21日(金)
会場

セネガル・ジャムニャージョ
Centre international de conférences Abdou Diouf (CICAD)

主催 世界水会議(WWC)・セネガル政府
参加者 世界53か国より500名程度
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CICAD外観

第9回世界水フォーラムの全体テーマは「平和と発展のための水の安全保障」です。その実現のために、「水の安全保障」、「農村開発」、「手段とツール」、「協力」という4つの観点から協議を行うことが提案されています。水と衛生課題に対するより具体的な行動が認識され、促進・実施されるよう、第9回世界水フォーラムまでの準備や当日の議論の成果は「ダカール・イニシアティブ 2021」として、取りまとめられる予定です。

▼第9回世界水フォーラム公式ウェブサイト▼
https://www.worldwaterforum.org/en/home

▼第9回世界水フォーラムトピック別コンセプトノート▼
https://www.worldwaterforum.org/en/notes

第9回世界水フォーラムは、多様な利害関係者による参加型で包摂的な議論を行う会合とすることが目指されています。本準備会合では、参加者は、上記4つの観点から、自らの考えや経験を共有しつつ、第9回世界水フォーラムにおける議題の提案や、第9回世界水フォーラム当日までの準備プロセスのあり方に関する意見交換を行いました。

▼第9回世界水フォーラム準備会合アジェンダ▼
https://www.worldwaterforum.org/index.php/en/the-kick-off/draft-agenda-of-the-9th-world-water-forum-kick-off-meeting

筆者は、準備会合の中で、アフリカとアジア太平洋地域共通の水課題を例示すると共に、第9回世界水フォーラムでは、脆弱な立場に置かれた方々の声が各国や国際機関等のリーダーに届き、現場レベルでより具現的な行動が進むよう、地域からの提言や発信の機会の必要性を強調しました。また、その一環として、2020年10月19(月)-20日(火)に第4回アジア・太平洋水サミット(4th APWS)を開催し、アジア太平洋地域各国の首脳級等による「持続可能な発展のための実践と継承」に関する議論の成果を、第9回世界水フォーラムにおいて発信する準備を進めていることについて言及しました。

本準備会合では、セネガルの他、西アフリカ諸国からの参加者が大多数を占め、水紛争回避に向けた協力等、これらの国々が抱える水・開発課題に関する意見交換も活発に行われました。

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準備会合における意見交換の様子

日本水フォーラム(JWF)は、地球上の水問題解決のために、第9回世界水フォーラムの準備段階から積極的に議論に参加していきます。世界の水に関する多様なニーズや課題解決に貢献できるよう、多くの皆様方のご協力、ご指導・ご支援をどうか宜しくお願い申し上げます。

(報告者:マネージャー 朝山由美子)

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