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実施地の課題 キカアダ小学校は、キバアレ地区のキカアダ村にある公立小学校。5歳から17歳までの1,500人の生徒と児童がこの学校に通っている。この学校の水源はキャゲファ湧水しかなく、400世帯(人口約1,000人)が利用する近隣の貿易センターや、毎週土曜日と日曜日に開催されるキカアダマーケットもこの水源を使っている。2019年3月に豪雨が発生し、土砂が流れ込んだことで、キャゲファ湧水が使えなくなってしまった。このため、キカアダ小学校の児童たちは、3キロ以上離れたカボデ村の池まで歩いて水を得るしかない。この池は地元のアルコール蒸留センターも使用しており、アルコール残留物によって池の状態が悪化している。2019年3月以来、保健所の報告によると、ビルハルツ60症例と腸チフス56症例が記録されている。 この池はキカアダの住民も使用するため、水汲みの長い列ができ、児童たちは授業を欠席している。牛などの動物も、この池の水を飲んでいる。 プロジェクト実施前の様子
プロジェクト実施概要 プロジェクト実施の様子
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現場からの声
Baguma Augustineさん(39歳、男性、キカアダ村地方議会議長)
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Tibiita Annetさん(21歳、女性、水管理委員会メンバーであり主婦)
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Nabusaayi Maryさん(43歳、女性)
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Birungi Stephenさん(43歳、男性、キバアレ地区の教育事務所代表)
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JWFファンド2019
JWFファンドは、2005(平成17)年に日本水フォーラム(JWF)が設立し、JWFへの会費や一般の方から寄せられた寄付を元に独自に運営する助成基金です。発展途上国の水問題解決のために草の根活動を行っている団体を対象に、毎年プロジェクトを公募し、採択された団体には1プロジェクトあたり1,000 USドルを上限とした資金を助成しています。JWFファンドにより、これまで177件のプロジェクトを支援し総受益者数は240,000人を越えました。(2020(令和2)年6月現在)
JWFファンド2019では36カ国から302件の応募があり、選考の結果、6カ国7件の活動プロジェクトを支援しました。
※数字は支援件数、カッコ内は受益者
JWFファンド2019の支援件数と受益者数
実施概要
・実施団体:Rural Aid Foundation(RAFO)(#229)
・プロジェクト名:キカアダ村のキャゲファ湧水保護設備の修繕
・実施国・地域:ウガンダ、キバーレ県
・実施期間:2019年9月~2020年3月
・受益者数:1,500人(子ども(5-17歳))
・実施費用:1,157ドル (JWFファンド1,000ドル、受益者57ドル、実施団体100ドル)
ウガンダ |
(報告者:ディレクター 浅井重範、アシスタント・マネージャー 田畑美世)