アクアプログラムとは
アクアプログラムは、ジュエリーブランド『4℃』を展開する株式会社エフ・ディ・シィ・プロダクツと日本水フォーラムとの共同プロジェクトです。
「水」を通じた社会貢献により、水に関する問題を抱える途上国の女性たちを支援し、すべての女性へ「美しさ」と「ときめき」を届けることを目指し、2008年の開始から、これまでキリバス、スリランカ、バングラデシュで活動を実施しています。
2017年からは、バングラデシュ(モレルガンジ郡ウッタースタロリ村第4地区)にて、継続的な活動を実施しています。バングラデシュの農村地域には、行政による水道サービスがありません。このため、本プロジェクト対象地区であるモレルガンジ郡では、生活用水や飲み水の水源を、ため池や井戸の水に頼っていますが、水質が良好ではなく、特に飲み水の確保が困難です。
▼アクアプログラム 公式ウェブサイト▼
https://www.fdcp.co.jp/4c-jewelry/4c_aquaprogram/
アクアプログラム 2020年度 活動概要
1)実施地
バングラデシュ クルナ管区 バゲルハット県 モレルガンジ郡
バングラデシュ | クルナ管区 |
2)実施期間
2020年10月~2021年6月
3)現地パートナー団体
People for Rainwater Bangladesh
4)実施地の水問題
バングラデシュの農村には都市のような水供給システムがなく、飲み水を確保するために、もっとも負担を強いられているのは女性や女子児童です。毎日、遠く離れたため池や井戸まで水を汲みにいかなければならず、家事や教育に充てるべき時間が水汲みに割かれています。
また、飲み水に適していない水を飲むことで下痢症などの病気になる人も多く、治療にかかる費用が農村の貧しい家庭にとってさらなる負担となっています。
5)実施内容
アクアプログラムでは、こうした村の各世帯に雨水を貯留し飲み水用に利用できるシステムを設置します。また、住民自身がそのシステムの維持管理できるよう、システム利用と維持管理のためのトレーニングを実施します。
~実施事項~
・農村世帯への雨水貯留システムの設置
・雨水貯留システムの利用と維持管理に関するトレーニングの実施
・受益世帯同士の知識と経験の共有ワークショップ
・フォローアップ(利用と維持管理についての状況確認と指導、システムに貯まった雨水の水質検査)
6)受益者数
30~40世帯(予定)
7)期待される効果
・雨水を活用して農村地域の人びとが安全な飲み水を利用できるようになる
・女性や女子児童が水汲みから解放される
・これまで利用していた飲み水が原因となっていた病気やそれにかかる薬代・治療費が削減される
8)過去のアクアプログラム受益者の様子(2019年7月訪問)
2019年7月、AQUA PROGAM2016及びAQUA PROGRAM2017の受益世帯を訪問しました。
雨水貯留タンク設置後1~2年程度が経過していますが、各自が維持管理を行いながらタンクを使用しており、7)で挙げたような効果がみられています。
AQUA PROGRAM 2016 受益世帯 | AQUA PROGRAM 2017 受益世帯 |
(報告者:ディレクター 浅井重範、アシスタント・マネージャー 田畑美世)