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実施地の課題 ラバビア村は、フオン県の南沿岸サラムアラ地区にある最大の村で、長い砂浜と澄んだ青い海がある美しい熱帯の地域にある。ラバビア村では台風の発生頻度が高く、台風による雨は大洪水をもたらす。 2016年、この地域は強い台風に襲われ、飲み水や生活用水の水源といった地域の環境が荒廃した。それ以来、村人はボートで2時間かけて、毎日水を汲みに行かなければならなかった。 水へのアクセスが非常に制限されているために公衆衛生を保つことができず、下痢、腸チフス、マラリア、コレラなどの病気が発生していた。 2016年には、村で土砂崩れと洪水が発生し、村の給水システムだけでなく、畑や自然の動植物も被害を受けた。 政府による給水施設設置への支援や、村にあるコミュニティスクールへの支援は行われておらず、子どもたちが安全な水を利用できるように給水施設を建設する必要があった。 プロジェクト実施前の様子
プロジェクト内容 プロジェクト実施の様子
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現場からの声
Robert Tomさん(44歳、男性、プロジェクトチームのメンバーでカミアリ組合会長)
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David Judaさん(男性、学生)
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Joe Nasing さん(男性、コミュニティの指導者)
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JWFファンド2019
JWFファンドは、2005(平成17)年に日本水フォーラム(JWF)が設立し、JWFへの会費や一般の方から寄せられた寄付を元に独自に運営する助成基金です。発展途上国の水問題解決のために草の根活動を行っている団体を対象に、毎年プロジェクトを公募し、採択された団体には1プロジェクトあたり1,000 USドルを上限とした資金を助成しています。JWFファンドにより、これまで177件のプロジェクトを支援し総受益者数は240,000人を越えました。(2020(令和2)年6月現在)
JWFファンド2019では36カ国から302件の応募があり、選考の結果、6カ国7件の活動プロジェクトを支援しました。
※数字は支援件数、カッコ内は受益者
JWFファンド2019の支援件数と受益者数
実施概要
・実施団体:Morobe Development Foundation Inc. (MDF)(#255)
・プロジェクト名:ラバビア村における持続可能な水供給の改善
・実施国・地域:パプアニューギニア、モロベ州
・実施期間:2019年9月~2020年3月
・受益者数:800人(小学校児童300人、村人500人)
・実施費用:1,717.36 ドル(JWFファンド990ドル、受益者27.36ドル、実施団体700ドル)
パプアニューギニア |
(報告者:ディレクター 浅井重範、アシスタント・マネージャー 田畑美世)