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【JWF News Vol. 200】2021年6月16⽇発⾏
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◇⽬次◇
・巻頭⾔ 【特別寄稿】日本の知と技を世界へ
・⽇本⽔フォーラムからのお知らせ
- 第2回JWFウェビナー開催のご案内
- 第11回APWFウェビナー開催のご案内
- JWFファンド2021 公募開始しました!
- ユース水フォーラム・九州 動画の公募を開始しました!
・⽇本⽔フォーラムからの報告
- 第5回京都世界水大賞 現地活動報告
- 第10回APWFウェビナー開催報告
- 第1回JWFウェビナー開催報告
・活動へのご⽀援・ご協⼒のお願い
・掲⽰板コーナー
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・巻頭言 【特別寄稿】日本の知と技を世界へ
⽇本⽔フォーラム評議員 金尾健司(独立行政法人水資源機構理事長)
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水資源機構は日本の主要7水系において「安全で良質な水を安定して安くお届けする」という理念の下、ダムや用水路等、施設の新築又は改築、施設の操作、維持その他の管理を50年以上にわたって実施してきた組織です。新型コロナウイルス蔓延の現状下においても、職員及び関係者の感染対策に最大限留意しつつ、施設を24時間365日的確に運用し、維持管理を行っております。
昨今、気候変動などに起因する渇水の頻発化や豪雨の激甚化といった水に関する課題が世界的に特に顕著であり、例えば2019年のフィリピン国マニラにおける大渇水や、2020年の中国長江における洪水などは、記憶に新しいところです。我が国としても常に世界の水問題に目を向け、改善への寄与が期待されているところ、当機構はこれまでに蓄積した知識・経験を活用し、アジアを中心とした海外の水に関する課題の改善についてソフト・ハードの両面から取り組んでいます。
ソフト面については、2003年3月の第3回世界水フォーラムを契機に形成されたアジア河川流域機関ネットワーク(NARBO)の事務局として、独自にないし国際協力機構(JICA)その他国際機関などが実施する研修に協力する形で、日本の統合水資源管理(IWRM)に関する知識や経験について、アジア各国の政策担当者・実務担当者等との間で情報共有・交換を行い、関係機関との協調関係の構築・維持にも取り組んできました。ハード面についても、2018年8月の「海外社会資本事業への我が国事業者の参入の促進に関する法律」制定を契機として、国や関係団体等とともに、水資源に係る本邦企業の海外でのインフラ事業への参入促進を支援にも関わっております。それらインフラ事業は気候変動などの影響をうけて水に関する問題の解決に当たることが期待されるものです。
以上に掲げた当機構の取組は、持続可能な社会の実現のために2030年までに達成すべき国際目標として採択された国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」との関係でも、とりわけSDG6(水と衛生)、SDG11(持続可能な都市)、SDG13(気候変動)との間に高い関連性を有します。当機構は、日本国内においては、昨年12月に国内初となる気候変動への対応を目的とするサステナビリティボンド(SDG債)の発行を行うなど、SDGsへの取組が認知されつつあるところであり、今後、この国際目標達成の一助となれるよう国際的な取組にも尽力して参る所存です。
日本水フォーラムは、2004年に設立以降多年に渡り、アジア・太平洋水サミット等重要イベントの事務局のほか、水に関する日本の取組を世界に向けて効果的に発信する重要な役割を果たしてきました。当機構としてもその活動に敬意を表します。また、2022年4月には熊本市において第4回アジア・太平洋水サミットが開催されます。新型コロナウイルス蔓延が国内外で続く厳しい状況下ではありますが、アジア太平洋地域の首脳級や国際機関の代表などが水に関する諸問題を議論するこの一大イベントを、日本フォーラムが事務局として、成功に導いて頂きますよう、よろしくお願いいたします。当機構としましても、これまでのサミット同様に、我が国の統合水資源管理に関する取組や我が国の有する優れた技術・経験等の世界への発信、さらにはSDGs達成への貢献という面でも絶好の機会と捉え、積極的に協力して参ります。
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・⽇本⽔フォーラムからのお知らせ
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– 第2回JWFウェビナー開催のご案内
第2回JWFウェビナーでは、日本各地で頻発する洪水、土石流、高潮、津波などの水関連災害との戦いの歴史を通じて蓄積された知識と経験をご紹介します。特に、長年にわたる治水事業の投資効果に焦点を当て、ガバナンス、能力強化、資金調達の観点から、これらの投資により継続的に得られてきた人的被害や経済損失の削減効果の分析を行います。
◆日時 2021年6月22日(火) 16:00~17:00(日本時間)
◆講師 国土交通省 水管理・国土保全局長 井上 智夫 氏
◆タイトル 水関連の災害リスク軽減のための長期投資
◆使用言語 英語(日本語通訳なし)
▼登録フォームはこちら(Zoomによる実施)▼
https://us02web.zoom.us/webinar/register/WN_pVJx-pOqTmadxrgsxMR9vw
▼詳しくはこちら▼
https://www.waterforum.jp/news/18113/
(報告者:マネージャー 吉井麗子)
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– 第11回APWFウェビナー開催のご案内
・日時:6月30日(水) 16:30 – 17:30(日本時間)
・トピック:地下水・見えないものを可視化する
・スピーカー:
・アディティ・ムカルジー 国際水管理研究所(IWMI)ニューデリー主任研究員
・アムリタ・カストゥリランガン Arghyamシニアマネージャー
▼詳細・参加登録はこちら(英語)▼
https://us02web.zoom.us/webinar/register/WN_aATofxE1TvaI7y0gjHoIAA
▼詳しくはこちら▼
https://www.waterforum.jp/news/18175/
(報告者:マネージャー 朝山由美子)
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– JWFファンド2021 公募開始しました!
JWFファンドは、2005(平成17)年に日本水フォーラムが設立し、独自に運営する助成基金です。発展途上国の水問題解決に草の根レベルで貢献するため、現地の草の根団体によるプロジェクトを支援しています。
日本水フォーラムは、本年もJWFファンド2021の公募を行います。
新型コロナウイルスを含む感染症対策に水と衛生が重要な役割を担うことを考慮し、水と衛生(WASH)に関するプロジェクト申請をお待ちしております。
本年の応募申し込み期間は、2021年6月10日~7月10日18時(日本時間)までです。なお本年は5件程度の採用を予定しております。
▼詳しくはこちら▼
https://www.waterforum.jp/news/18067/
(報告者:副マネージャー 郡司晃江)
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– ユース水フォーラム・九州 動画の公募を開始しました!
近年の気候変動とそれに伴う豪雨・豪雪や干ばつの被害など、水にかかわる問題は多くあり、世界的に深刻になっています。
水は、国連の持続可能な開発目標(SDGs)全体に関わる大切なテーマとなっており、また地域の歴史にも関係しています。水問題の解決には世代を超えた取組が必要です。
そこで、次世代を担う高校生世代の皆さんが作成した、水をテーマとした動画を募集します。身近な生活での水の出来事、水に関する研究、地域の水に関するボランティア活動や伝統行事、そして水に関する国際交流活動など、内容は自由です。
▼詳しくはこちら▼
https://www.waterforum.jp/news/18118/
(報告者:マネージャー 福田 裕子)
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・⽇本⽔フォーラムからの報告
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– 第5回京都世界水大賞 現地活動報告
第5回京都世界水大賞の受賞団体Charité Chrétienne pour Personnes en Détresse (CCPD)により、賞金を活用して実施されているプロジェクトの報告書を公開いたしました。
日本水フォーラム、及び、第5回京都世界水大賞審査委員会による厳選な選考の結果、他の草の根団体の模範となる草の根団体として、144件の応募の中からトーゴの「Charité Chrétienne pour Personnes en Détresse (CCPD)」が選ばれました。現地プロジェクトの企画から実施まで、すべての過程に住民が参加する手法が高く評価されたものです。
CCPDには、2018年3月にブラジリアで開催された第8回世界水フォーラム閉会式内での授賞式において、賞金200万円が贈られました。
▼詳しくはこちら▼
https://www.waterforum.jp/news/18056/
(報告者:副マネージャー 郡司晃江)
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– 第10回APWFウェビナー開催報告
アジア・太平洋水フォーラム(APWF) は、第4回アジア・太平洋水サミット開催までの間、アジア太平洋地域49カ国の政府職員、大使館職員及び日本政府の職員などを対象に、水分野の知見の幅を広げ、深化させることを目的としてAPWFウェビナーを開催しています。
5月21日(金)に開催した第10回APWFウェビナーでは、ウォーター インテグリティ ネットワーク事務局長 バーバラ・シュライナー氏、緑の気候基金独立インテグリティユニット長 イブラヒム・パム氏、インフラストラクチャーの透明性イニシアティブ(CoST) 上級政策・研究アドバイザー マリア・デ・グラサ・プラド氏、ウォーター インテグリティ ネットワークプログラムコーディネーター、ツール、アジアと気候プログラム ビナヤック・ダス氏をスピーカーにお迎えし、「水セクターのインテグリティ(健全性と透明性)の強化:アジア・太平洋地域の水の安全保障を高めていくうえでの重要性」について議論を行いました。
▼詳しくはこちら▼
https://www.waterforum.jp/news/18174/
(報告者:マネージャー 朝山由美子)
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– 第1回JWFウェビナー開催報告
5月28日に第1回目のJWFウェビナーが開催され、東南アジアを中心に、200人以上の参加がありました。日本水フォーラムの竹村代表理事・事務局長が「日本の水 失敗から学ぶ水」をテーマとして、日本が長い歴史の中で、いかに水に関する困難を克服して来たかについての講演がありました。
◆日時: 2021年5月28日 17:00~18:00(日本時間)
◆講師: 認定NPO法人日本水フォーラム代表理事 竹村公太郎
◆トピック: 日本の水 失敗から学ぶ歴史
◆参加者: 235名
▼詳しくはこちら▼
https://www.waterforum.jp/news/18110/
(報告者:マネージャー 吉井麗子)
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・活動へのご⽀援・ご協⼒のお願い
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⼤胆な発想と⾏動⼒で地球上の⽔問題解決を⽬指す⽇本⽔フォーラムを応援してください。
⽇本⽔フォーラムは、認定NPO法⼈です。⽇本⽔フォーラムへの「ご寄付」と「賛助会員の会費」は、税制優遇の対象となります。
▼税制優遇の内容はこちら▼
https://www.waterforum.jp/get-involved/
▼ご寄付・遺贈に関するご案内▼
https://www.waterforum.jp/get-involved/donate-now/
▼会員募集に関するご案内▼
https://www.waterforum.jp/get-involved/become-a-member/
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「第4回アジア・太平洋⽔サミット(4th APWS)」
開催⽇程︓令和4(2022)年4⽉23⽇(⼟)〜24⽇(⽇)
4th APWSを円滑に開催できるよう、ご寄付・ご⽀援をどうぞよろしくお願い申し上げます。
▼寄付の詳細はこちら▼
https://www.waterforum.jp/get-involved/donate-now/
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・掲⽰板コーナー
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【技術研究発表会】
主催:一般財団法人国土技術研究センター(JICE)
開催日時:2021年7月7日
参加方法:WEB配信(リアルタイム配信+オンデマンド配信)
URL:https://www.jice.or.jp/cms/kokudo/pdf/reports/recital/2021_p.pdf
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※免責事項︓⽇本⽔フォーラムは、掲⽰板の掲載情報に関して責任を負いかねます。
掲載情報へのお問い合わせは各主催者へお願いいたします。
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※掲⽰板への掲載希望、新規配信希望、配信停⽌・変更などは、下記アドレスまで
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JWF News Vol. 200 令和3年6⽉16⽇発⾏
特定⾮営利活動法⼈⽇本⽔フォーラム(認定NPO法⼈)
〒103-0015 東京都中央区⽇本橋箱崎町5-4 アライズ第2ビル6階
TEL: 03-5645-8040 FAX: 03-5645-8041
E-mail: news[at]waterforum.jp URL: http://www.waterforum.jp
※[at]をアットマークに変えて送信してください。
Twitter: https://twitter.com/JapanWaterForum
Facebook: https://www.facebook.com/waterforum.jp/
現在、新型コロナウイルス感染拡⼤の防⽌対策として、テレワークを実施しています。
皆様の安全とご健康を祈念申し上げます。
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このコンテンツは、公益財団法人 河川財団の河川基金の助成を受けています。