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【JWF News Vol. 202】2021年8月18⽇発⾏
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◇⽬次◇
・巻頭⾔ ユースへの心からの期待
・⽇本⽔フォーラムからのお知らせ
- 【会員様向け】第4回アジア・太平洋水サミット公式ロゴ使用のご案内
- 第45回「水の日・水の週間」に参加しています
- ストックホルム世界水週間2021オンライン(8月23-27日)で4セッションを開催します
・⽇本⽔フォーラムからの報告
- 第26回APWF執行審議会を開催しました
- アクアプログラム2020が完了しました!
- 第3回JWFウェビナーの開催報告
・活動へのご⽀援・ご協⼒のお願い
・掲示板コーナー
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・巻頭言 ユースへの心からの期待
日本水フォーラム代表理事 竹村公太郎
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「ユース水フォーラム」の立ち上がり
日本水フォーラムのウエブサイトでご紹介しているように、日本水フォーラムは今年、「ユース水フォーラム」を立ち上げました。2022年4月、熊本で開催予定の第4回アジア・太平洋水サミットをきっかけに、ユース世代の皆さんに水分野の仲間になってもらおうと考えたのです。
九州で様々な活動をしている熊本大学の渡邉教授、田中准教授、そして九州大学の清野准教授が賛同してくれました。日本水フォーラムは事務局を担うことになりました。
具体的な活動としては、高校生世代(15~18歳)の皆さんに3分程度の水分野の動画を英語で作成して日本水フォーラムに提供してもらいます。日本水フォーラムは、国際イベントの機会などをとらえて、それらを国内、世界に発信していきます。
日本水フォーラムは熊本の第4回アジア・太平洋水サミットをきっかけにして、日本全体のユースの活動を、このように支援していく方針を固めました。
このユース活動支援の動機を私の言葉で表現していきます。
未来の地球規模の危機を担うのはユース世代
20年~30年後の未来社会に襲ってくる危機は、エネルギー資源・鉱物資源の逼迫、陸海空の環境悪化、気象の狂暴化で地球規模の危機です。
20~30年後といえば、ユース世代は40歳~50歳です。間違いなく社会の中心的エンジンとして活躍しています。
それだけではありません。ユース世代は社会組織に組み込まれていないため組織の歯車になっていません。
今の30~50歳世代は、既に社会の組織に組み込まれ歯車となり、重要なエンジンとして所属組織のために力を尽くしています。これは非難すべきことではありません。組織人としては当然です。
未来の地球規模の危機に向かうとき、持続可能な社会の実現のみが解決策です。そのことを心の底から信じている世代が必要なのです。それがまだ歯車になっていない、今のユース世代なのです。
しかし、このユース世代は問題があります。彼らが20~30年後、社会の中心的エンジンとなるには、適切な指導者が必要です。
指導者とは先輩です。先輩の存在が鍵となります。
ここで年代論となりますが、普遍的論考は難しいので個人的年代論となります。
ユース世代の指導世代
個人的年代論として(図―1)を作りました。棒グラフは日本の名目GDPで、日本社会の成長と変遷を表しています。この図に、3世代の人生を曲線で載せました。
・一番長いのは1940年代生まれの私の世代です。20~40歳で日本の経済急成長を担いました。
・二番目の曲線は1980年代生まれです。急成長は知りません。
・一番上のピンクは2000年代生まれのユース世代です。彼らの人生の先輩は1980年代生まれの世代となります。
ユース世代の人生生涯の先輩が1980年代となります。
1980年世代は落ち着いた成熟世代です。地球環境を破壊して荒々しい成長する世代ではありません。ユース世代の感性を十分理解できる世代です。
しかし、1980年世代は、ある弱みを持っています。今の既存社会システムの創造にタッチしていません。今の既存システムを創造していないため、既存システムの誕生の秘密・急所・弱点・鍵を理解していません。そのため既存社会システムを修正する時、どこから手を付けていいのか躊躇します。
ここで1940年代世代の役目が少し見えてきます。
ユース世代の遠い先輩
1940年世代は、自然環境を破壊し、荒々しく社会の急成長を担ってきました。ユース世代にとっては、自分たちの感性と触れ合えない世代でもあります。
この荒々しい世代は、急成長の過程で様々な社会システムを構築してきました。彼らはシステムを構築する過程で、創ったシステムの秘密・急所・弱点を知りました。しかし、彼らはそれに目をつぶり、ともかく前進していったのです。
彼らはもう持続可能な社会を再構築するエンジンになれません。しかし、今のユース世代が既存社会を変えて、持続可能な社会を目指すとき、1940年世代の過去の情報は役に立ちます。
この世代は既存社会のシステムの秘密・急所・弱点を知り尽くしています。だからこそ、既存システムを変更する鍵も知っています。その鍵を次世代に伝承するのが役目です。私がその世代だから断言できます。
その思いがユース世代の「水分野」への登場を強く希求しているのです。
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・⽇本⽔フォーラムからのお知らせ
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– 【会員様向け】第4回アジア・太平洋水サミット公式ロゴ使用のご案内
2022年4月に熊本市で第4回アジア・太平洋水サミット(4th APWS)を開催します。これを国内外へ広くピーアールすることを目的として、公式ロゴマークを作成しました。
日本水フォーラム会員の皆様は、所定の範囲内でこのロゴを使用して頂ける※ことから、是非ご活用をご検討頂きたく、ご案内申し上げます。
※「第4回アジア・太平洋水サミット公式ロゴマークの利用規程」第3条2項(2)にあたる
▼詳しくはこちら▼
https://www.waterforum.jp/news/18333/
(報告者:マネージャー 福田裕子)
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– 第45回「水の日・水の週間」に参加しています
8月1日は「水の日」、8月1日から7日は「水の週間」です。毎年、水の日・水の週間には、水の貴重さや大切さを考えるため、様々な行事が行われており、水の週間実行委員会の委員団体である日本水フォーラムも、水の週間行事に参加しています。
今年は、オンラインにて水のミュージアムが開催されています。これは、「水の循環とわたしたち」というタイトルの小学生向けオンラインイベントで、各出展機関が作成した動画やイラストを見て水について学ぶことができます。水に関連する様々な団体が参加しており、日本水フォーラムも、「みんなで考えよう~水の大切さ~」という動画を出展しています。
▼詳しくはこちら▼
https://www.waterforum.jp/news/18313/
(報告者:アシスタント・マネージャー 田畑美世)
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– ストックホルム世界水週間2021オンライン(8月23-27日)で4セッションを開催します
日本水フォーラムが事務局を務めるノーザン・ウォーター・ネットワーク(NoWNET)及びアジア・太平洋水フォーラム(APWF)は、8月23日~27日に開催されるストックホルム世界水週間2021オンラインにおいて、今年のテーマ「Building Resilience Faster」に沿い、次の4つのセッションをパートナー機関と開催します。
日本水フォーラムが共催するセッションの他、ストックホルム世界水週間2021オンラインでは、会期中、300以上のセッションが開催されます。セッションの聴講に係る登録料は無料です。
▼詳しくはこちら▼
https://www.waterforum.jp/news/18413/
(報告者:マネージャー 朝山由美子)
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・⽇本⽔フォーラムからの報告
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– 第26回APWF執行審議会を開催しました
2021年7月15日、日本水フォーラムが事務局を務めるアジア・太平洋水フォーラム(Asia-Pacific Water Forum: APWF)は、第26回APWF執行審議会をオンラインで開催しました。執行審議会には、APWFメンバー機関のほか、第4回アジア・太平洋水サミット(APWS)を共催する熊本市、及び、第4回APWSの国内開催支援機関より、72名が参加しました。
APWF執行審議会ラビ・ナラヤナン議長、及び、チャンファ・ウー副議長、エルワルド・アララル副議長による進行のもと、1) 2022年4月23-24日に開催が予定されている第4回APWSの会議開催形態、コンセプトノート(案)、プログラム(案)、4th APWS成果文書の考え方、及びその活かし方、分科会の構成、及び、準備スケジュール等について議論を行いました。
▼詳しくはこちら▼
https://www.waterforum.jp/news/18370/
(報告者:マネージャー 朝山由美子)
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– アクアプログラム2020が完了しました!
アクアプログラムは、ジュエリーブランド『4℃』を展開する株式会社エフ・ディ・シィ・プロダクツと日本水フォーラムとの共同プロジェクトです。
「水」を通じた社会貢献により、水に関する問題を抱える途上国の女性たちを支援し、すべての女性へ「美しさ」と「ときめき」を届けることを目指し、2008年の開始から、これまでキリバス、スリランカ、バングラデシュで活動を展開。2017年からは、水問題に苦しむバングラデシュの農村地域にて、継続的な活動を実施しています。
アクアプログラム2020では、新たに50世帯を対象とした雨水貯留タンクの設置、維持管理トレーニングなどの活動を行いました。
▼詳しくはこちら▼
https://www.waterforum.jp/news/18321/
(報告者:ディレクター 浅井重範、アシスタント・マネージャー 田畑美世)
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– 第3回JWFウェビナーの開催報告
7月28日(水)に第3回JWFウェビナーが開催され、フィリピン、マレーシア、タイなど東南アジアを中心に国内外から110名の方々にご参加いただきました。日本サニテーションコンソーシアム顧問の橋本和司様のご講演で、「オンサイト衛生における日本の経験」をテーマに、排水処理の問題を個人の問題ではなく、公共の問題として捉えることの重要性を強調されました。
▼詳しくはこちら▼
https://www.waterforum.jp/news/18330/
(報告者:マネージャー 吉井麗子)
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・活動へのご⽀援・ご協⼒のお願い
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⼤胆な発想と⾏動⼒で地球上の⽔問題解決を⽬指す⽇本⽔フォーラムを応援してください。
⽇本⽔フォーラムは、認定NPO法⼈です。⽇本⽔フォーラムへの「ご寄付」と「賛助会員の会費」は、税制優遇の対象となります。
▼税制優遇の内容はこちら▼
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▼ご寄付・遺贈に関するご案内▼
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▼会員募集に関するご案内▼
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「第4回アジア・太平洋⽔サミット(4th APWS)」
開催⽇程︓令和4(2022)年4⽉23⽇(⼟)〜24⽇(⽇)
4th APWSを円滑に開催できるよう、ご寄付・ご⽀援をどうぞよろしくお願い申し上げます。
▼寄付の詳細はこちら▼
https://www.waterforum.jp/get-involved/donate-now/
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・掲示板コーナー
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【打ち水大作戦2021】
主催:打ち水大作戦本部
開催日時:2021年7月22日~8月23日
開催場所/参加方法:ご自宅等それぞれの場所でご参加、SNSでシェア(#打ち水大作戦)
URL:https://uchimizu.jp/
※免責事項︓⽇本⽔フォーラムは、掲⽰板の掲載情報に関して責任を負いかねます。
掲載情報へのお問い合わせは各主催者へお願いいたします。
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JWF News Vol. 202 令和3年8⽉18⽇発⾏
特定⾮営利活動法⼈⽇本⽔フォーラム(認定NPO法⼈)
〒103-0015 東京都中央区⽇本橋箱崎町5-4 アライズ第2ビル6階
TEL: 03-5645-8040 FAX: 03-5645-8041
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Twitter: https://twitter.com/JapanWaterForum
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現在、新型コロナウイルス感染拡⼤の防⽌対策として、テレワークを実施しています。
皆様の安全とご健康を祈念申し上げます。
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このコンテンツは、公益財団法人 河川財団の河川基金の助成を受けています。