1 世界水フォーラムとは
世界中の水に関する関係者が一堂に集い、水に関わる様々な問題への対処について議論。
参加者:各国元首・閣僚級を含む政府機関、国際機関・企業・ NPO等
開 催:3年に1度、世界水の日(3月22日)前後に開催
主 催:WWC(世界水会議※)及び開催国
※世界水会議(水分野の専門家や国際機関の主導のもと1996年に設立された国際NGO)
2 日本からの参加状況
第3回世界水フォーラムは、日本で開催。以後、毎回の世界水フォーラムには、日本からも産官学民の多様な関係者が多数出席。水に関する国際議論への参加、知見・技術・経験の共有・発信、ネットワーキングや情報収集の機会となっている。
3 第9回世界水フォーラム概要
日 時:2022年3月21日(月)~26日(土)
開催地:セネガル・ダカール(首都 人口約300万人の政治経済中心地)
※サブサハラ・アフリカで初開催
主 催:世界水会議(WWC)、セネガル共和国政府、 ダカール市
テーマ:Water Security for Peace and Development
(平和と発展のための水の安全保障)
URL: https://www.worldwaterforum.org/
4 第9回世界水フォーラムの構成
(1) 2つのプロセス
- テーマプロセス
具体的な成果や約束(行動)に焦点をあて、 政治・行政、研究者・技術者、企業・団体・ NGO、市民を含む幅広いステークホルダーによる議論を行う(アフリカ地域の問題解決の視点が強調される予定)。
○4つの優先テーマ「水の安全保障と衛生」、「農村開発」、「協力」、「手段とツール」(※)が設定された。
※「手段とツール」は、分野横断的テーマ
○各優先テーマの下、5~6の※優先行動が設定された(各優先行動は、SDGともリンク)。優先行動ごとに「※アクショングループ」を形成。
優先行動とアクショングループ
https://www.waterforum.jp/pdf/pr/Attachment_1.pdf
○アクショングループの目的を達成するための取り組み等が分類され、それぞれ3~4の「行動」が設定される。この「行動」ごとに、フォーラム期間中に分科会が開催され、その成果等に焦点を当てた議論が行われる予定。
○4つの優先テーマについて「Keystone Roundtable」を開催予定。その他、特別フォーカスセッション、ハイレベル・パネルの開催が検討されている。
- 政治プロセス
○首脳サミットを開催予定
首脳級及び国際機関の長による会合。SDGsの実行等の進展を目指す。
○その他、「閣僚」、「国会議員」、「地方自治体」 「河川流域」を対象としたプロセス(会議等)が準備されている。
(2) ダカール2021 イニシアティブ
SDGsの達成に向けた様々な取り組みを「ダカール 2021イニシアティブ」と認証することで、その進捗を加速する約束や行動を醸成。
(3) 展示会
水関連分野のノウハウ、技術、イノベーション等の国際展示会。従来の展示(エキスポ&フェア)に加え、「Path of responses(ダカール2021イニシアティブ等、重要課題への取り組みを紹介)」、「African Village(アフリカの水問題に焦点)」、「Sanitation Village(衛生問題に焦点)、「Espace Sénégal(セネガルパビリオン)」で構成
展示会出展料と登録費について
https://www.waterforum.jp/pdf/pr/exhibition_and_registration.pdf
(4) 各種水大賞(授賞式)
・キングハッサン2世世界水大賞(モロッコ政府、WWC共催)
・京都世界水大賞(JWF、京都市、WWC共催)
5 今後の主な予定
2021年 | |
7月30日 | 【テーマプロセス:アクショングループ】 ・「アクションプラン」の最終化 ・「セッションプラン案」の策定・提出 ・プロジェクト等の実施(必要に応じて) |
8月~10月 | 第9回世界水フォーラム早期参加登録受付開始 |
9月中旬 | 【テーマプロセス】セッションプラン案承認(~10月中旬) |
10月中旬 | ◎第9回世界水フォーラム 期間中のプログラム案策定 ◎準備会合(Stakeholders’ Consultation Meeting)開催(セネガル)(14日~15日) ◎「Keystone Roundtable」参加者への招待状 |
11月中旬 | ◎第9回世界フォーラムの全体プログラム案の公表 【テーマプロセス:アクショングループ】 ・セッションプラン提出 |
11月下旬 | 【テーマプロセス】セッションプラン確定 |
12月31日 | 第9回世界水フォーラム全体プログラム確定 |
2022年 | |
2月15日 | 各種文書の最終化 |
3月 | 第9回世界水フォーラム開催(21日~26日) 【テーマプロセス】報告書等の準備 |
予定は変更する可能性があります。
6 参考
(1)世界水フォーラム開催状況
開催回数 | 開催年 | 開催国 | 参加国 | 参加人数 |
第1回 | 1997 | モロッコ | 63か国 | 500人 |
第2回 | 2000 | オランダ | 114か国 | 5700人 |
第3回 | 2003 | 日本 | 183か国 | 24,000人 |
第4回 | 2006 | メキシコ | 168か国 | 19,700人 |
第5回 | 2009 | トルコ | 192か国 | 33,000人 |
第6回 | 2012 | フランス | 173か国 | 34,000人 |
第7回 | 2015 | 韓国 | 168か国 | 46,000人 |
第8回 | 2018 | ブラジル | 172か国 | 120,000人 |
第9回 | 2022 | セネガル | 2022年3月開催予定 |
(2) 第8回世界水フォーラム開催状況
期間: 2018年3月18日(日)~23日(金)
開催地: ブラジル(ブラジリア)
【主なハイレベル参加者】12名の首脳級、56名の閣僚級が出席
ブラジル大統領、日本国皇太子殿下(当時)他、カーボベルデ、ハンガリー、ガイアナ、サントメ・プリンシペ、赤道ギニア、セネガル、モナコ、モロッコ、韓国の元首・首脳級、UNESCO事務局長、ポルトガル語圏諸国共同体事務局長等
【日本の取組み】
・水と災害に関するハイレベル・パネルにおける皇太子殿下の基調講演
・閣僚会議に国土交通大臣政務官の出席
・水資源管理、上・下水道、水災害、農業、環境などに関するセッション 等への参加・主催
・水エキスポに日本政府主催「日本パビリオン」の出展(各省・企業・自治体等が参加) 他
※主催者公表情報に基づき、JWF作成
第8回世界水フォーラムテーマ別議論への参画
https://www.waterforum.jp/news/8100/
世界水フォーラム(国土交通省ウェブサイト)
https://www.mlit.go.jp/mizukokudo/mizsei/mizukokudo_mizsei_fr2_000035.html