アクアプログラムとは
アクアプログラムは、ジュエリーブランド『4℃』を展開する株式会社エフ・ディ・シィ・プロダクツと日本水フォーラムとの共同プロジェクトです。
「水」を通じた社会貢献により、水に関する問題を抱える途上国の女性たちを支援し、すべての女性へ「美しさ」と「ときめき」を届けることを目指し、2008年の開始から、これまでキリバス、スリランカ、バングラデシュで活動を実施しています。
現在のプロジェクト地区であるバングラデシュモレルガンジ郡では、行政による水道サービスがないため、生活用水や飲み水の水源をため池や井戸の水に頼っていますが、水質が良好ではなく、特に飲み水の確保が困難です。
アクアプログラムはSDGsの達成にも貢献しています。
4℃アクアプログラム2022の概要
1)実施地
バングラデシュ クルナ管区 バゲルハット県 モレルガンジ郡
2)実施期間
2022年10月~2023年6月
3)現地パートナー団体
Skywater Bangladesh Ltd.
4)実施地の水問題
この地区では、水を得るために遠く離れたため池や井戸まで水を汲みにいかなければならず、主に水汲みを担う女性や女子児童にとって特に負担となっています。毎日、家事や教育に充てるべき時間が水汲みに割かれています。
また、これらの水源の水質は良好ではないため、下痢症などの病気になる人も多く、農村の多くの家庭にとってはその治療費も経済的な負担です。
5)実施内容
アクアプログラムでは、こうした村の各世帯に雨水を貯留し飲み水用に利用できるシステムを設置します。また、住民自身がそのシステムの維持管理できるよう、システム利用と維持管理のためのトレーニングを実施します。
~実施事項~
・農村世帯への雨水貯留システムの設置
・雨水貯留システムの利用と維持管理に関するトレーニングの実施
・受益世帯同士の知識と経験の共有ワークショップ
・フォローアップ(利用と維持管理についての状況確認と指導、システムに貯まった雨水の水質検査)
6)受益者数
40世帯(予定)
7)期待される効果
・雨水を活用して農村地域の人びとが安全な飲み水を利用できるようになる
・女性や女子児童が水汲みから解放される
・これまで利用していた飲み水が原因となっていた病気やそれにかかる薬代・治療費が削減される
《昨年実施したアクアプログラム2021の受益者の様子》
(報告者:マネージャー 田畑美世)