日本水フォーラムは、2月4日(土)、『水未来会議2023 世代を超えて考える水問題の未来』を開催しました。「水未来会議」とは、日本水フォーラムが主催するシンポジウムです。持続可能な開発目標(SDGs)をはじめ、パリ協定や本邦水循環政策など、国内外で水に関連する新たな潮流を迎えたことを受け、2016(平成28)年からスタートしました。SDGs達成に向けた取組みにおける民間企業の役割の重要性と、民間企業との連携や協働に向けた取組み方策について議論を重ね、2020(令和2)年まで実施しました(アーカイブはこちら)。
今回から再開した「水未来会議」は、多世代の連携をテーマとした新シリーズです。その第一回目の開催の成果として、「水未来会議からのメッセージ2023」(PDF)を取りまとめました。今年3月22日(国連世界水の日)からの3日間、ニューヨークの国連本部で開催される国連水会議(UN 2023 Water Conference)をはじめとする様々な機会で、このメッセージを発信していく予定です。
SDGsの達成期限である2030年まで、あと10年という節目を迎えるに当たり、国連は、2019年9月、「行動の10年」(Decade of Action)を発表しました。「行動の10年」では、国や企業のみならず、個人の取り組みの重要性が改めて強調されました。持続可能な社会を実現するには、大きな転換が必要であり、その原動力として、若い人々の行動の重要性にも光が当てられています。そこで日本水フォーラムは、第4回アジア・太平洋水サミット(2022年4月、熊本市)の開催を契機に、水の観点から、若者の有意義な社会参画を具現化する取り組み、「ユース水フーラム」を開始しました。「水未来会議」はそのプログラムの一環です。
今のペースでは水関連のSDGsが達成できません。若者のトランスフォーマティブによる加速化が期待されています。そのための社会変革が求められています。日本水フォーラムは今後も「ユース水フォーラム」の活動を通じ、水の観点から持続可能な社会の構築を目指す活動に取り組んでまいります。
(報告者:ユース水フォーラム事務局担当 福田裕子、鈴木宏久、武石晃徳)