4℃ AQUA PROGRAMとは
株式会社 ヨンドシーホールディングスが展開するジュエリーブランド「4℃」は、自由に姿かたちを変えながらも決して本質は変わらない水のようでありたいという思いのもと誕生しました。4℃ AQUA PROGRAMは、「水」を通じた社会貢献として、深刻な水と衛生にかかわる問題を抱える途上国の女性へ「美しさ」と「ときめき」を届けることを目指し、2008年(平成20年)に設立された株式会社 ヨンドシーホールディングスと日本水フォーラムの共同プロジェクトです。
4℃オフィシャルウェブサイト 「4℃ AQUA PROGRAM」
http://www.fdcp.co.jp/company/csr/
4℃ AQUA PROGRAM 2015 プロジェクト概要
1)プロジェクト名
『スリランカの女性と子どもたちへ天からの水の恩恵を』
~雨水貯留タンク設置プロジェクト~
2)現地パートナー団体
Lanka Rain Water Harvesting Forum(LRWHF)
http://www.lankarainwater.org/
3)実施地
スリランカ 北部州 バブニヤ県 マハカッチャコディア村
スリランカ | 北部州 | バブニヤ県 マハカッチャコディア村 |
4)実施地の水問題
対象地域には水道がなく、村の住民は、井戸水を汲む、または町に出て水を購入するなどして飲み水を得ているが、水汲みは女性にとって重労働であり、水の購入費用は家計を圧迫している。また近年、残留農薬による汚染の影響等による井戸水の水質(味や見た目)変化が問題となっており、井戸水を飲み水として利用し続けると慢性腎臓疾患に繋がることが指摘されている。
5)実施内容
・14世帯を対象に、世帯ごとに雨水貯留タンク(8,000リットル)を設置した。
・住民に対し、タンクの維持・管理に関するトレーニングを実施した。
6)実施効果
・乾季の間、1世帯(各4~5名)あたり、飲み水を含め毎日10リットル/人の水を確保し利用できるようになる。
・女性を水汲みの負担から解放される。
・水購入の費用が軽減される。
・井戸水の利用を控え、雨水を利用することで、腎臓疾患の進行や拡大を防ぐ。
7)受益者数
14世帯70人
8)実施期間
2015年8月~2016年6月
実施のようす
コミュニティセンターで実施された 地域住民とのミーティング |
対象世帯の代表者を集めた プロジェクト説明と啓発 |
雨水貯留タンクの建設 |
維持管理説明・トレーニングの実施 |
住民からのメッセージ
これまでは、2キロほど離れたところまでろ過された水を買いに行っていました。一日に10L必要で、毎日300ルピー(約252円)を水の購入代に充てていました。雨水貯留タンクができたことによってそのお金を他のことに使うことができます。水汲みに使っていた時間を、農業に充てることができるようになりました。水汲みのことで頭を悩ますこともなくなりました。とても快適になりました。腎臓疾患患者である私にとっても、家族にとっても、このタンクの雨水は健康のためにありがたいです。
(報告者:マネージャー 石原小枝)