パキスタン洪水被害緊急支援プロジェクトを行いました!
2022年6月から発生した大洪水により、パキスタンでは3,300万人もの人々が被災しました。日本水フォーラムはこの洪水により、水源施設が汚泥に埋もれ損傷する被害を受けた村落地域に対し、安全な飲料水の供給と衛生状況の改善のため、新たな手押しポンプ式井戸の整備などの支援を実施しました。 |
この支援は、国際貢献基金へのご寄付で実施することができました。寄付者の皆様に、心より感謝申し上げます。
1.プロジェクト名
パキスタン洪水の被災者を対象とした安全に管理された飲料水の供給
2.実施地
パキスタン北西部 カイバルパクトゥンクワ(KPK)州チャルサッダ地区ニサッタ
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3.実施期間
2023年3月~2023年4月
4.現地実施団体
Shama Social Village Development Organization (略称: Shama)
5.緊急支援の経緯
現地NGO(Shama)がKPK州チャルサッダ地区ニサッタの洪水被害を調査したところ、村の水源設備に著しい被害が発生していることがわかりました。
日本水フォーラムは、Shamaより、以下の提案がなされたことを受け、事態の緊急性から支援を決定しました。
①手押しポンプ設置(10カ所)
②保健衛生に関する教育活動 等
なお、当該団体は、JWFファンドの支援を受けて、4件のプロジェクトを実施した実績があります。
6.主な活動内容
①手押しポンプ井戸(10カ所)を新設すると共に、保健と衛生に関する意識啓発を行うことができました。
②設置後の手押しポンプ井戸は、地域で作る委員会に帰属します。修理のための資金を集めるため、自助努力を基本とした維持計画が作られました。
③地元住民10名に、手押しポンプ井戸の取り扱いと修理方法の指導を実施しました。
7.受益者数
(直接) 94世帯630人、 (間接) 171世帯1,417人、 (合計) 265世帯2,047人
実施中の様子:手押しポンプ井戸の設置
実施中の様子:洪水被災者への保健衛生啓発集会
啓発集会資料は、こちらをご覧ください(要約、英語)。
実施後の様子:設置された手押しポンプ
(報告者:プロジェクトマネージャー 鈴木武二郎)