- 8月23日 日本時間16:00-17:30 (ストックホルム時間9:00am-10:30am)
- 共催機関:日本サニテーションコンソーシアム、APWF、ADB、ビル・メリンダゲーツ財団
セッション概要
アジアの衛生分野において、従来のアプローチを現在の進捗速度で行っている限り、すべての人に公衆衛生を提供することは今世紀中に達成されず、安全に管理された衛生サービスの実現は程遠いものになってしまう。そこで本セッションでは、各スピーカーが、都市全体の包括的衛生(CWIS)をはじめとする、新たなアプローチの採択事例を紹介し、各現場でどのように実施しているかを紹介しました。パネルディスカッションでは、どうやって従来のやり方から転換し、財務、制度、管理、技術等の多様な側面における革新を図り、衛生設備へのアクセスを加速させ、安全かつ徹底的に管理された衛生サービスを提供する環境をつくり出すことができるかを協議しました。
本セッションは、日本サニテーションコンソーシアムピエール・フラマンド国際マネージャー、及び、元CNNフィリピンのジャーナリストで放送記者として受賞歴のあるMitzi Borromeo氏 (現MIND S-COOL TV ディレクター)がモデレーターを務めました。
スピーカーのうちの一人である、マニラ首都圏上下水道供給公社 Patrick Lester N. Ty主席レギュレーターは、マニラウォーターとマニラッドウォーターサービスがカバーするコンセッションエリアにおいて、どのようにCWISを確保し、イノベーションに取り組んでいるかを紹介しました。
Mr. Asok Kumarインド政府ジャル・シャクティ省クリーンガンジー国家ミッション局長は、クリーン・インド事業における衛生分野の取り組み事例、及び、日本の浄化槽普及事業、及び、それらから得られた知見を共有しました。
また、リクシルのソーシャルビジネスであるSATO事業、及び、そこから得られた教訓をリクシルSATO’s リーダー・で、SATOの上級副会長のErin McCuskerが共有しました。
アジア開発銀行(ADB)のセクターグループ・水と都市開発セクター局戦略パートナーシップチーム 石井暁ディレクターは、衛生設備に関する解決策の実施には、置き去りにされがちなコミュニティやインフォーマル居住地のニーズに確実に合致するためには、コミュニティの関与が不可欠であると認識していることについて言及し、ADBは、誰もが安全な衛生サービスを利用できるようにするための衛生へのアプローチ方法として、CWISを採用し、衛生設備に資金を供給するための新たなアプローチを模索し続けていることを共有しました。
セッション動画:
(報告者:チーフマネージャー 朝山由美子)