JWF News 1月号 第10回世界水フォーラム「日本パビリオン」への参加募集のご案内

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【JWF News Vol. 236】2024年1月10⽇発⾏
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◇⽬次◇
・巻頭言
・日本水フォーラムからのお知らせ
 - 第10回世界水フォーラム「日本パビリオン」への参加募集のご案内
・日本水フォーラムからの報告
 -UNFCCC COP28公式サイドイベント 「気候変動レジリエンスを高めるネクサスアプローチ」の開催
・掲示板コーナー

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・巻頭言 
日本水フォーラム代表理事 竹村公太郎
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2024年の新年を迎えて
 2024年の新年を迎え、皆さま健やかにお過ごしのことと存じ上げます。
 3年間のコロナ禍を経て、人々が集まり交歓できる新年を迎えられたことを心よりお祝い申し上げます。

インドネシア・バリ島の第10回世界水フォーラムに向けて
 本年5月18日から24日にかけてインドネシア・バリ島で第10回世界水フォーラムが開催されます。現在、私たち日本水フォーラムのスタッフは、その準備に追われ始めています。
 第10回世界水フォーラムは、これまでの私たちの歩みと繋がっています。
 2022年4月、熊本市と共に第4回アジア・太平洋水サミットを開催し、「熊本宣言」を発表しました。この水サミットをきっかけとして、「ユース水フォーラム」を発足させました。
 2023年3月、「国連水会議」で熊本宣言を世界に向かって発信し、日本の高校生も公式に参加しました。今年度からは、各種の国際会議での第10回世界水フォーラムに向けての議論と、有意義な成果を得るための努力を積み重ねてきました。昨年11月には熊本で、日本の九州と、韓国、インドネシアのユースが意見交換を行ない、今後の交流や協働を共にしていく意思を確認し合いました。

小さいけれど大きな課題を
 人類は文明を創造して以来、エネルギー、食料そして紛争など様々な課題に度々直面してきました。その中で、「水」問題は、社会状況の変化に応じて、気候変動に応じて、古くて新しい課題として人類の目の前に登場し続けています。
 結局、人類は休むことなく、飽きることなく水問題に取り組んでいくことが、文明の営みそのものでもあると思われます。
 私たち日本水フォーラムは小さな存在ですが、実は人類文明の大きな課題を抱えていることとなります。改めて私たち日本水フォーラムの、活動の重要性と責任を感じます。
 身近な日本においても重要な課題が本年に提起されています。

水道の行政移管に向けて
 本年、日本の水行政において、とても重要な出来事があります。厚生労働省が所管していた水道の整備・管理行政が、国土交通省と環境省へ移管されます。
 これは私が経験してきた中でも水分野で最大の出来事です。全国津々浦々の市町村の水道事業が国土交通省に移管されるのです。河川管理者の国土交通省が利水事業を担っていくのです。
 従来、国土交通省は水道、農業、工業などの利水者に対して水の管理者として行政をしていたのですが、今後は水道事業者として国民に低廉で清潔な命の水を提供していく責任を負うことになります。
 日本水フォーラムは過去一貫して、縦割り行政による弊害の克服を主張してきました。その縦割りが、この行政移管をきっかけに「水行政の一体化」へ具体化されていくのです。そこで日本水フォーラムが事務局を務める、一般社団法人水の安全保障戦略機構において、この機会に委員会を開催し議論を行なうことになりました。座長の眞柄先生の下、私も委員として積極的に議論に参加しました。その結果、水道のみならず、将来の持続可能な水循環の実現のための具体的な検討事項を「提案書」としてまとめることになりました。

 本年4月からは、日本水フォーラム創立20年目がスタートします。第10回世界水フォーラムをはじめとする様々な機会で日本の叡智の世界への発信を行い、政策提言、草の根活動の支援、そして「ユース水フォーラム」を中心とした人材育成・啓発活動に、引き続き取り組んでまいります。
 本年も日本水フォーラムへの暖かいご声援とご支援を賜りますよう、心からお願いいたします。

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・日本水フォーラムからのお知らせ
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– 第10回世界水フォーラム「日本パビリオン」への参加募集のご案内

世界水フォーラムは、3年に一度、世界中の水関係者が一堂に会し、地球上の水問題解決に向けた議論や展示などが行われる世界最大級の国際会議です。第10回世界水フォーラム(https://worldwaterforum.org/exhibition)は来年2024年5月18日~24日、インドネシアのバリ島において開催され、会期中、国内外から多くの参加が予想されます。(約1万7千人と主催者側より発表あり。)

そのような国際会議における展示会において、日本パビリオンの出展が予定されています。
日本パビリオンは、官民の参加団体・企業の皆様で構成します。日本パビリオンへの参加は、インドネシア及びアジア太平洋諸国を中心に、知名度の向上、製品や取り組みのPRの絶好の機会です。

▼詳しくはこちら▼
https://www.waterforum.jp/news/21356/

(報告者:プロジェクトマネージャー 天野智仁)

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・日本水フォーラムからの報告
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-UNFCCC COP28公式サイドイベント 「気候変動レジリエンスを高めるネクサスアプローチ」の開催

日本水フォーラムは、12月11日に、アラブ首長国連邦・ドバイで開催された、気候変動枠組み条約第28回締約国会議(COP28)における公式サイドイベント「気候変動レジリエンスを高めるネクサスアプローチ」を開催しました。(共催:ストックホルム国際水研究所(SIWI)、ラムサール条約事務局)
気候変動への適応に関する世界全体の目標(Global Goal on Adaptation)のなかで、水、生態系、食料、エネルギーシステムの相互依存に着目することの重要性が認識されています。にもかかわらず、2023年6月に開催された気候変動枠組み条約ボン会合において、気候変動に対する野心的な公約に水の役割が欠け、政策の一貫性も欠如していることが明らかとなりました。

▼詳しくはこちら▼
https://www.waterforum.jp/news/21392/

(報告者:チーフ・マネージャー 朝山由美子)

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・掲示板コーナー
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【インフラ整備70年 講演会(第47回)
~戦後の代表的な100プロジェクト~ 木曽三川の治水 ~治水は何代にもわたる営々とした努力の積み重ね~】
主催:一般社団法人 建設コンサルタンツ協会
場所: ZOOMウェビナーによるWEB配信
開催日時:2024年1月25日(木)15:00-17:00
URL: https://www.jcca.or.jp/infra70new/reserve047ks/
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JWF News Vol. 236 令和5年1月10⽇発⾏
特定⾮営利活動法⼈⽇本⽔フォーラム(認定NPO法⼈)
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