日本水フォーラムと韓国水フォーラムは、2024年11月15日(金)、韓国・大邱市で開催された「韓国国際水週間(KIWW)」において、水をテーマとしたユース世代の国際交流イベント「ユース水フォーラムアジア2024」を共催しました。
本イベントは、2022年4月に熊本市で開催された第4回アジア・太平洋水サミットを契機にスタートした人材育成・啓発プログラム「ユース水フォーラム」の活動の一環です。2023年11月の熊本で開催した「ユース水フォーラムアジア」に続いての開催となります。
「ユース水フォーラムアジア2024」には、日本、韓国、インドネシアの高校生が各4名、計12名が登壇し、それぞれの地域が直面する水問題の状況や解決に向けた取り組みを共有しました。「ユース水フォーラム2023 動画募集」に応募いただいた2校(京都府立宮津天橋高等学校および熊本県立熊本商業高等学校)の生徒が、日本の高校生世代を代表して現地に参加し、世界に向けて自身の水に関する取り組みを英語で発表しました。
「ユース水フォーラムアジア2024」では午前にクローズドセッション、午後にオープンセッションを開催しました。クローズドセッションでは、会場の展示を見学した後、参加者全員で自己紹介をし、グループに分かれて「水に関心をもったきっかけ」や「水問題に関心の薄い若者をどのように巻き込むか」などをテーマにアイデアを共有し、自由に意見交換を行いました。午後のオープンセッションでは、各国の高校生が水問題解決に向けた取り組みを発表し、具体的な事例やアイデアが提示されました。
参加した熊本県立熊本商業高等学校の生徒は「熊本県における地下水減少問題の原因とその対策に向けた自身の活動」を発表し、京都府立宮津天橋高等学校の生徒は「京都府宮津市を流れる大手川における、台風による環境変化と生物多様性の維持・向上を目指した、地域住民を巻き込んだ環境改善活動」について発表しました。発表後、高校生とモデレーターで質疑応答を行い、参加者は高校生の活動についてさらに理解を深め、学びを得る場となりました。
参加した高校生からは「水を有効活用する方法は国によって特色があり、アプローチの仕方もさまざまであることが印象的だった」「水に対する意識が国によって異なることに驚いた」などの感想が寄せられました。本イベントの開催を通して、各国の高校生は多角的な視点を育み、水問題解決のために新たな視点を得ました。また、地域や文化を越えた交流のネットワークが生まれました。今後も、日本水フォーラムは、ユースの活動の場が広がるよう継続して開催する予定です。
開催概要
- イベント名:ユース水フォーラムアジア2024 (Youth Water Forum Asia (YWFA) 2024)
- 開催日時:2024年11月15日(金)
- 会場:韓国・大邱市、Daegu EXCO
- 主催者:日本水フォーラム、韓国水フォーラム
- テーマ:「アジアにおける水の持続可能性を促進する若者主導の取り組み」
- 参加学校・団体:
- 日本:熊本県立熊本商業高校、京都府立宮津天橋高校
- 韓国:Daeguil Science High School, North London Collegiate School Jeju
- インドネシア:Komib Indonesia
【クローズドセッション】
- 開催日時:2024年11月15日(金)10:00 – 12:00
- 会場:韓国・大邱市、Daegu EXCO
日本、韓国、インドネシアの高校生は、韓国国際水週間の展示会場で最先端の水技術などを見学した後、参加者全員で自己紹介を行いました。その後、グループに分かれて「水に関心をもったきっかけ」や「水問題に関心の薄い若者をどのように巻き込むか」などをテーマにアイデアを共有し、自由に意見交換を行いました。
【オープンセッション】
- 開催日時:2024年11月15日(金)13:00 – 16:00
- 会場:韓国・大邱市、Daegu EXCO, 306A Room
日本、韓国、インドネシアの高校生世代が、「水に関する課題に対する革新的な解決策の共有」および「若い世代間の協力を促進し、ローカルおよびグローバルな水問題について意見交換する」ことを目的に英語で発表を行い、質疑応答を通して、活動への理解を深めました。
プログラム
オープンセッションのプログラムおよび高校生の発表資料はこちら (韓国水フォーラムのウェブサイトに遷移します)
関連ページ
11月15日(金)にアジア地域の高校生が参加する『ユース水フォーラムアジア2024』を開催します
https://www.waterforum.jp/news/22387/
(報告者:アシスタント・マネージャー 武石晃徳)