ワークショップの様子 |
日本水フォーラムが事務局を務めるアジア・太平洋水フォーラム(APWF)は、7月14,15日にPUBwaterHubにおいて、世界水パートナーシップ(GWP)が主催する「GWP アジア地域ワークショップ:アジアの都市における革新的な水資源管理」に参加しました。
本ワークショップは、GWP 中央アジア・コーカサス、GWP南アジア、GWP東南アジア、GWP中国技術諮問委員会からの参加者、並びに、アジア地域の主要な機関の参加者が、1) 水ガバナンス、2) 平等な水共有・衛生システム、3) 効率的な排水管理、4) 雨水・洪水管理という4つの観点から、アジア地域の都市における革新的な水資源管理に関するアプローチについて、事例を交えた知見・経験の共有を目的に開催されました。また、参加者間での情報共有の後、今後協働可能なプロジェクト提案に関する協議も行われました。
APWFは、昨年12月に中国広東省佛山市で開催されたGWPアジア地域ワークショップ「洪水管理のための南南協力」のフォローアップとして、また、APWF 第19回執行審議会とのパラレルセッションとして、本ワークショップの開催を後援しました。
本ワークショップでは、APWFから朝山マネージャーより、都市における水ガバナンスセッションにおいて、日本の水循環基本法、及び、水循環基本計画の概要を紹介し、これらを遂行していく際の自治体の好事例・課題・教訓について、木曽川流域の事例を交えた発表を行いました。また、APWF執行審議会Ravi Narayanan 議長がアジアにおける水の安全保障の課題に関する基調演説を、Changhua Wu 副議長が、アジアにおける気候変動と洪水管理対策について、資金動員の観点から話題提供を行いました。
日本水フォーラムは、APWFの事務局運営を通じ、様々な機関と連携して、アジアの水問題解決に向けて政策提言活動や日本の叡智の世界への発信を行っていきます。
(報告者:マネージャー 朝山由美子)