第10号プロジェクト ラージャスタン州での雨水利用による安全な飲み水の確保と生活改善プロジェクト
完成した雨水貯留タンクと所有者のハジ・カーンさん |
1)実施地
インド ラージャスタン州 バールメール県 ジャワハープラ村
インド | ラージャスタン州 |
2)受益者数
ジャワハープラ村の住民11世帯59名
3)実施期間
2016(平成28)年1月~2016(平成28)年7月
4)実施団体
Jal Bhagirathi Foundation (JBF)
http://jalbhagirathi.org/
5)実施地の水に関する問題
貧困層が多く住むバールメールとジョードプルの間の村には川や海がなく、飲み水や生活用水の確保が難しい。村にある8つの井戸はすべて塩水化していて飲み水に適していない。水売りが販売する水は、収入の30~40%と高額なため十分な量を買うことはできない。そのため、ため池の水を利用する家庭が多いが、ため池は家から5~8キロ離れた場所にあり、女性や子どもは毎日水を汲みに行かなければならない。
6)実施内容
- 事前調査
- 雨水貯留タンク利用組合 (Jal Sabha)を創設
- 地域の参加促進活動を実施
- 雨水貯留タンク11基を各世帯に設置
- 雨水利用に関する啓発活動の実施
- 衛生習慣に関するトレーニングの実施
- 地域の建設従事者10名に対し雨水貯留タンクの建設技術指導を実施
- タンクの雨水の水質検査を実施
7)実施成果
- 11世帯が年間を通じて安全な飲み水を利用できるようになった
- 住民が雨水利用と衛生習慣に関する知識を身に着けた
- 地域の建設従事者が雨水貯留タンク建設の技術を身に着けた
実施前のようす
池から水を汲む女児 | 塩化した村の既存井戸 |
活動のようす
雨水貯留タンクの建設 | 建設従事者への指導 |
衛生習慣に関するトレーニングでは シャンプーや石鹸の作り方を指導 |
完成した雨水貯留タンク |
(報告者:マネージャー 石原小枝、アシスタント・マネージャー 郡司晃江)