日本水フォーラムは、12月7~8日に、フィリピン(マニラ)のアジア開発銀行(ADB)で開催された「アジア水開発展望(Asian Water Development Outlook: AWDO)2016 」の最終協議会合に参加しました。本ワークショップでは、まず、AWDO2013、及び、2015年8月に開催されたAWDO2016 中間レビュー会合における議論に基づき、各執筆者が、水の安全保障に関する5つの主要指標分析(1. 家庭で使う水の安全保障, 2, 経済的な視点からの水の安全保障、3.都市の水安全保障、4.環境的な視点からの水の安全保障、5.水に関連する災害に対する強靭性)の手法やデータを更新し、アジア・太平洋地域全体、及び、主要各国の水の安全保障に関する現状・将来展望に関する分析結果を報告しました。その上で、本会合の参加者は各報告に対するコメントを行うととともに、「持続可能な開発のための2030アジェンダ」や、アジア・太平洋地域のガバナンス課題と関連させて、AWDO2016全体として発信する主要メッセージに関する議論を行いました。
AWDO2016は、来年2016年8月に開催されるストックホルム水週間における公表を目指して、着々と準備を進めています。
日本水フォーラムは本会合で得た情報を政策提言活動に活かし、世界の水問題解決に取り組んでいきます。