京都世界水大賞
京都世界水大賞は、途上国の水問題解決に向けて優れた活動を続ける草の根団体を顕彰する国際的な賞として、2003年に創設されました。以後、3年に1度開催される国際会議「世界水フォーラム」にあわせ、実施されています。
京都市と世界水会議により設立された京都世界水大賞は、第4回より日本水フォーラムと世界水会議が共催しています。
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第5回京都世界水大賞
日本水フォーラム、及び、第5回京都世界水大賞審査委員会による厳選な選考の結果、他の草の根団体の模範となる草の根団体として、トーゴの「Charité Chrétienne pour Personnes en Détresse (CCPD)」が選ばれました。
CCPDには、2018年3月にブラジリアで開催される第8回世界水フォーラム閉会式内での授賞式において、賞金200万円が贈られます。
- 募集期間:2017年8月1日~2017年9月29日
- 応募件数:46カ国、144件
- 受賞団体:Charité Chrétienne pour Personnes en Détresse (CCPD)
- 活動国/地域:トーゴ/プラトー州/コロト県/パリメ
トーゴ |
- URL:ccpdtogo.e-monsite.com
- 大賞賞金:200万円
- 協賛企業・団体:株式会社島津製作所、鹿島建設株式会社、株式会社東京建設コンサルタント、川合鑿泉工業株式会社、一般財団法人北海道河川財団、久二野村水産株式会社、五洋建設株式会社(順不同)
受賞団体による提案プロジェクト概要
- 実施地:トーゴ/プラトー州/アグー県
- 実施地の課題:対象地域では、給水設備と衛生設備が不足している。そのため、住民たちはきれいな水を使用することができず、野外排泄を行っている。住民は池やTalan川から飲み水や料理、洗濯用の水を得ているが、川の水は上流に住む人々の生活排水や産業排水によって汚染されている。また、対象地域の家庭や学校、保健センターにトイレはなく、中学校のトイレは朽ち果てて利用できない。
人びと、特に女性や子どもは、汚染された水源の使用やきれいな水源の不足、衛生施設が乏しいことにより、コレラや赤痢、下痢症、回虫、熱帯病などの病気にかかりやすい状態にある。 - 実施内容:安全な飲み水の確保と衛生環境の改善、住民の水と衛生に関する意識向上を目指し、井戸やエコサントイレ、手洗い場の建設と啓発活動や維持管理に関するトレーニングを実施する。
プロジェクト実施地のようす
Talan川で洗濯をする住民のそばで飲み水を汲む住民 | 中学校の朽ち果てたトイレ |
ご協賛いただいた企業・団体の皆さま、最終審査を引き受けてくださった本大賞審査委員会委員の皆さま、そして本大賞へご応募いただいた草の根団体の皆さまのご支援とご協力、ご関心に心より感謝申し上げます。
(報告者:マネージャー 郡司晃江)