4℃ AQUA PROGRAMとは
4℃ AQUA PROGRAMは、ジュエリーブランド『4℃』と日本水フォーラムとの共同プロジェクトです。
「水」を通じた社会貢献により、水に関する問題を抱える途上国の女性たちを支援し、すべての女性へ「美しさ」と「ときめき」を届けることを目指しています。
2008年の開始から、これまでキリバス、スリランカ、バングラデシュで活動を実施しています。

▼4℃　AQUA PROGRAM　オフィシャルウェブサイト▼
http://www.fdcp.co.jp/company/csr/

4℃　AQUA PROGRAM 2017　プロジェクト概要

１）プロジェクト名
雨水の恩恵を　～雨水利用促進プロジェクト～

２）実施地
バングラデシュ　クルナ管区　バゲルハート県　モレルガンジ郡

バングラデシュ	クルナ管区

３）受益者数
30世帯、163人

４）実施期間
2017年8月～2018年4月

５）現地パートナー団体
People for Rainwater Bangladesh

６）実施地の水問題
対象地域には水道がなく、本プロジェクトの対象地であるモレルガンジ郡では、住民たちは生活用水や飲み水をため池や井戸から汲んだ水や、水売りから購入した水に頼っている。水汲みは女性や子どもにとって重労働となり、水の購入費用は家計を圧迫している。また、汚染された水源が原因で下痢症などの病気になる住民も多く、治療にかかる費用がさらなる負担となっている。

７）実施内容
・基礎調査
・実施地域を管轄する行政関係者を交えたワークショップ
・雨水貯留タンク2基と集水配管一式を30世帯に設置
・雨水利用や水と衛生に関するワークショップ
・維持管理に関するトレーニング
・家庭訪問によるフォローアップ
・水質検査

８）期待される効果
・女性や女子児童が水汲みから解放される
・水の購入費にかかる費用や水に起因する病気の薬代や治療費が削減される
・30世帯が雨水を活用して安全な飲み水を利用できるようになる
・住民が雨水貯留タンクを維持管理できるようになる

受益者の声

私の家は、息子2人、娘1人の4人家族です。夫は2年前に亡くなり、仕立屋を自宅で営んでいます。わずかな稼ぎと兄弟からの仕送りで生活しています。夫が生きている頃、私は水汲みをしていませんでした。しかし、夫が亡くなった後は600メートル離れた池まで歩いて水を汲みに行っています。ほとんど毎日、朝か夜の時間を水汲みに費やしています。
8か月前、夜に池まで水を汲みに行った時のことです。水が入った容器を持ち上げたときに転んでしまい、腰と背中を痛めてしまいました。しかし、治療に充てられるお金はありません。私はわずかな稼ぎを子どもの教育費に充てています。その後も治療は受けておらず、背中が痛むので長時間ミシン台に座っていることができません。
でもいまは、雨水貯留タンクが設置されてとても幸せです。

受益者家族と設置した雨水貯留タンク

実施のようす

基礎調査	郡関係者とのワークショップ

雨水貯留タンクの製造	雨水貯留タンクと集水配管の設置

維持管理トレーニング	フォローアップの家庭訪問

株式会社4℃ホールディングス、及び株式会社エフ･ディ･シィ･プロダクツをはじめ、活動に参加いただいた世帯、現地パートナー団体、実施地の地方行政関係のみなさまなど、多くのご支援とご協力により本プロジェクトを実施・完了することができました。ありがとうございました。

（報告者：マネージャー　郡司晃江）