第1回JWFコミュニケーション・ラウンジ2018を開催しました

 本年度、日本水フォーラムは、「水の観点から、持続可能な社会に向けて取り組む」を大きなテーマに掲げてJWFコミュニケーション・ラウンジを開催します。

 その第1回目として、7月27日、タジキスタン大使館との共催により、「SDGsを企業戦略に ~国際社会の潮流と日本の動向~「国連 水の国際行動の10年」と「SDGsゴール6達成」に向けて」というテーマでラウンジを開催しました。

国連による世界的な水危機に対する取り組みは、具体的に動き出しています。日本でも、SDGsが国連総会で採択された2015年に「SDGs推進本部」が設置され、それ以来、政府主導でSDGs(持続可能な開発目標)の周知達成を目指す取り組みが行われています。

2018年3月22日、国連はSDGsのゴール6等の水関連目標の達成に向けて、今後10年間、迫りくる水危機に対する国際社会の関心を高め、各国、各地域の行動を結集させるため、「水の国際行動の10年『持続可能な開発のための水』(2018~2028)」をスタートさせました。

これを受けて、2018年6月20日から22日にかけて、タジキスタン首都のドゥシャンベにて、「水の国際行動の10年に関するハイレベル会議」(「ドゥシャンベ会議」)が、国連とタジキスタン政府の共催により開催されました(世界70を超える国と地域から、元首級や閣僚級を含む500名以上が参加)。その成果は「FINAL DECLARATION PROMOTING ACTION AND POLICY DIALOGUE」としてまとめられ、ドゥシャンベ会議において採択されました。
≫ドゥシャンベ会議に関する詳細はこちら

 日本水フォーラム(JWF)とJWFが事務局を務めるアジア・大洋水フォーラムは、このハイレベル会議に参加しました。JWFは、分科会「都市と人間居住地域における持続可能な水利用」の議論を取りまとめ、全体会合にて報告をする重要な役割を果たしました。

 JWFコミュニケーション・ラウンジは、こうした国際的な流れを踏まえ、今、SDGsの達成に向けて何が行われ、議論されているのかを丁寧に伝えていきたいと考えています。そこで第1回目のラウンジは、セミナー形式で、水関連SDGの達成に向けて国際会議で何が話し合われ、日本政府がどのように取り組んでいるかを紹介しました。

 今後のラウンジでは、SDGsを自社のCSR(企業の社会的責任)の中に位置づけるだけではなく、積極的に企業戦略に取りこみ、よって企業イメージのアップ、さらにはESG(エネルギー・社会・ガバナンス)投資を引き付けるという民間側の取り組みについて共有し、議論を深めていきたいと思います。

《第1回ラウンジ開催概要》

日時 2018年7月27日(金)15:30~17:30(開場 15:00)
場所 中央合同庁舎2号館(東京都千代田区) 国際会議室
テーマ SDGsを企業戦略に ~国際社会の潮流と日本の動向
「国連 水の国際行動の10年」と「SDGsゴール6達成」に向けて
主催 駐日タジキスタン共和国大使館
特定非営利活動法人 日本水フォーラム
参加者数 28名(水関連企業、地方自治体、大学研究者など)
プログラム

【挨  拶】
特定非営利活動法人 日本水フォーラム代表理事・事務局長
  竹村公太郎

【基調講演】 
タジキスタン共和国特命全権大使・博士
  ハムロホン・ザリフィ閣下
 国連 水の10年行動計画“持続的開発のための水”に関するハイレベル国際会議」の
 成果発表 
【プレゼンテーション】
・ 廣木謙三氏(政策研究大学院教授・博士)
 国連水の10年までの背景と国際社会の潮流、ドゥシャンベ会議以降の国際的議論の
 方向性などについての解説。
・ 岡垣さとみ氏(外務省国際協力局地球規模課題総括課上席専門官)
 SDGsに対する日本政府の取組み(推進方針およびアクションプラン)
・ 山口正裕氏(国土交通省水管理・国土保全局水資源部 水資源計画課長補佐)
・ 久岡夏樹氏(     同     下水道企画課下水道国際推進官)
・ 岡田智幸氏(     同   河川計画課国際室国際河川技術調整官)
  国土交通省水管理・国土保全局における、防災、水資源、下水道の各分野に関する
 取り組みの紹介。
・ 石原小枝 (日本水フォーラム マネージャー)
  ドゥシャンベ会議でのセッション「都市と人間の居住地における水の持続性」の報告
 および会議で得た知見の紹介。
【質疑応答】

《ラウンジ会場の様子》
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(報告者:アシスタントマネージャー 加藤直実)

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